バナナ磨き器『xマシンプラグ』を電動自動運転したい。
それも静かに、軽やかに、自然な動きで…。
幾度もの試行錯誤の末、現在まで試作機をいくつも作ってきた。
今回そのなかでも、どなたでも簡単に手作りでき、そこそこ実用に使えそうなものをご紹介しよう。
☆Xマシンプラグ用・電動ポンプ試作3号機「暴れボンバー(仮)」
コンセプト…電動ジグソーの凶暴なピストン駆動を、スピードコントローラーにより制御。空気圧の柔らかさを介して、xマシンをゆるやかに駆動する(はず)
材料すべて、ホームセンターや100均で入手可能な素材を使用。
材料
・電動ジグソー(安物のほうがよい。高価な電子制御モーターなどは下記スピコンが使えないはず) 3000円
・スピードコントローラー(電動工具用)神沢 スピードコントローラー K-15Sを使用した。 5500円
・板材(適当なサイズのもの) 200円
・L字金具 (大きいもの180*80位 と小さいもの50*30位) 800円
・荷締めベルト 500円
・スポンジゴム 10cm角程度 100円
・ボルトナット (ボルト、ワッシャー、バネワッシャー、ナット)を適量 200円
材料費(概算) 1万円ほど
使用道具
電動ドリル、ドライバー、プライヤー等
1)電動ジグソーを板材に固定
電動ジグソーは手元にあった(MAKITAの)古いもの。スポンジゴムを適当に切り分け、
板にジグソーが安定するよう置き、荷締めベルトでがっちりと固定。
※電動ジグソーに速度調整用つまみが付いているが、これは最高速側にしておく。
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2)ジグソー刃を上下逆さまにとりつけ。のこ刃がコード等を傷つけないよう、テープで保護。
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3) L字金具にポンプ台をボルトで固定。
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4) 小さいL字金具をポンプダイヤフラム部に固定
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5) ポンプダイヤフラム部をポンプ台に取り付け、ジグソー刃とL字金具をボルトナットで接続。
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6) 位置を合わせ、大L字金具を板材にボルトナットで固定
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7) xマシンプラグの空気チューブをポンプに接続
完成! ジグソーをスピードコントローラに繋ぎ試運転。
最低速度からゆっくりとボリュームを上げていくと、ゆるゆるとポンプが駆動しはじめる。
なかなかいいかんじである。ジグソーのストローク量がちょうどよい具合だ。
静やかに磨き活動が行える。
ボリュームをさらに上げていくと、音と振動、ピストン速度がすさまじいことになる。
静やかな感じをおすすめしたいが、すさまじいことをされたい方は自己責任で。
完成した駆動ユニットを適当なツールボックスに吸音材のようなものを敷いたうえ収納し、
空気パイプと電源を引出。
さらにクッション等で包んでみた。低速時はさほど大きな音はしない。
今回の試作機は、単調に繰り返し運動&速度調整するだけ。
理想にはまだまだ全く届かないものである。
医療用人工呼吸器が多くの技術者の手で何年もの歳月をかけて開発されたことをつい最近知った。
ポンプ開発に行き詰まっていた私に、とあるバナナ磨き同志が「人工呼吸器の動きは参考にならないか?」と教えてくださったのだ。うむ、なにかヒントになりそうだ。
人工呼吸器を付けた患者さんを見ながら、何を考えてんだこの同志は? と一瞬思ったが、実にありがたいことだ。
医療機器とは比べるのもおこがましい、バナナ磨き器開発ではあるが、
全自動ランダム駆動・超静音型電動ポンプ完成への道のりは、私のようなへっぽこぴー技術者には、たいへんな作業なのである…。
人工呼吸器の開発史を調べるうち、次の言葉を読んで感動した。
「理想の換気様式は、上手な人の手動換気」
「うまい人間が手でバッグをもむと、患者は楽に呼吸できる」
まさに、電動オナホもこれだなと。
電動ジグソーの動きでも機能はしているのだが、
「上手な人の手動」感まではまだ遠いのだなあ。
だが、つたなく単調な『暴れボンバー(仮)』であるが、これはこれでなかなかよろしいのだ。
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